堅物男子と甘い恋
「…ったく。仕方ねぇな。」
ボソリと先輩がそういった途端、
ーーバサリッ
私の布団が引き剥がされた。
「いやあああ!!さ、さむい!!」
ぬくぬくとした布団は剥ぎ取られ、冷たい空気が一気にやってくる。
「早く起きろ。」
ダンっとベッドから私を落とす先輩。
「なんなんですか!先輩のケチ!鬼!悪魔!」
「…なんとでも言え。ただし、時間を見てからな。」
冷ややかな目で見つめられて時計を見る。