堅物男子と甘い恋
先輩の恋愛事情
それからしばらくがたった。
夏休み直前の今日この頃。
私は何故か放課後、生徒会室に呼び出しをくらっていた。
「お待たせしました。」
小野くんと一緒に生徒会室へ行くとそこにはもうみんながいた。
…だけど、どこか様子がおかしい。
というより、姫華ちゃんが明らかに沈んでる。
「今日は何の日だったかわかるな、北野。」
先輩はそう言って私を見つめる。
今日は何の日だったってそんなの、
「…テスト返しの日です。」
これしかない。
ということはつまり、そこで沈んでる姫華ちゃんはあまり点数が宜しくなかったのかな。