堅物男子と甘い恋



「次は半分目指せよ?…じゃあ佐野、いけるか?」



「うぅ…ひっく……いけ、ます…」



な、なぜ泣いてるの、というくらい泣いてる姫華ちゃん。




「1年生308人中308位…点数は全部赤点でした…」



「はぁ!?全部!?」



最下位なのには触れずに、そう叫ぶ小野くん。



「なーんでだよー!数学あんなに教えたじゃん。テスト解けるっていったじゃん。

というか前回数学は赤点じゃなかったじゃん…」



「だってぇ…今回平均点高くて…」



「じゃあそれだけテストが簡単だったんだよ…」



小野くんと姫華ちゃんのやりとりにポカーンとする。



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