堅物男子と甘い恋
学校につき、カバンを席に置く。
「やっと、ついた…」
あれから大変だった。
通学中、手足が震えるし、電車内では呼吸困難を起こしそうになった。
それでもなんとか、考えないようにして登校した。
正直、地元には行きたくない。
元同じ高校の人と会ったら私は…どうなってしまうのだろうか。
考えるだけでも吐き気とか頭痛がするというのに。
すると先生が教室に入ってきた。
「おーい、そろそろ終業式始まるから体育館いけよー。」
先生のその言葉にみんなぞろぞろと教室を出る。
「…ぅ……」
私も体育館に行くため、席をたとうとした。
…だけど足が震えてうまく立てなかった。