堅物男子と甘い恋
「北野…っ、大丈夫か…?」
ハァハァと息を切らせてるのは先輩だった。
「お、小松じゃないか。終業式はどうしたー?」
先生が呑気にそう聞く。
「担任の若宮先生に頼んで抜け出してきました。」
先輩はそう言ってから私が寝ているベッドへと足を進める。
「…大丈夫か?」
私の頭を数回撫でてから心配そうな瞳を向ける先輩。
「ありがとうございます…」
私なんかのために息を切らせて、汗をかくほど急いで来てくれてありがとうございます。
「私は大丈夫です。心配おかけしました。」
私がそう言うと先輩はヘタリこんだ。