堅物男子と甘い恋
「邪魔者は一旦消えるわ。終わったら呼んで。廊下にいるから。」
先生はそう言って保健室を出ていった。
そして私はポツリポツリと今朝のことを先輩に話した。
ーー。
「…そうか。」
話し終わると先輩は少し苦い顔をした。
「つまりお前は親に会いたいし、親に迷惑かけたくないから地元に帰りたいけど、
同級生とかには会いたくないってことだな。」
「はい…私、前の学校でいじめられてたんです。まだ、詳しくは話したくないけど…そのうち、話します。」
「あぁ。無理するな。そうだな…地元に帰って同級生に会う確率は?」
先輩の言葉に私は俯く。