堅物男子と甘い恋
そんな私の思考を読み取ってか先輩は苦笑した。
「見に来るか?」
「え、いいんですか?」
「あぁ。日付はまた伝える。」
やった、見に行ける。
喜ぶと先輩はフッと笑った。
「見に来るのは県大会でいいか?たぶん全国はいけないし。」
「へ?あ、はい。地区大会は?」
「地区は突破する。なにがあっても。」
先輩はそう言って歩き出した。
「帰るか。」
「はい、では、また。」
私がそう言うと先輩は呆れたような表情をした。