堅物男子と甘い恋

それは……



「多分、好きでした。私…木村くんがいじめられてるって知るまでずっと、祐也くんのことが好きでしたから。」



だけど木村くんをいじめてるって知って、ショックだった。


それでも嫌いになれなくて。



だからやめてほしかった。やめてほしかったのに。



「気づいたらターゲットは私に変わっていて。」



もういっそのこと好きになったことはなかったことにしようって思って。



でもやっぱ気持ちに嘘はつけなくて。



だからあの時、木村くんに私を襲えばいじめは終わらせてやるって言ったらしい祐也くんにまたショックを受けて。



転校してから祐也くんのことなんて忘れようって、私の中から存在を消そうって思ってたのに、


今日会っちゃって改めてその存在の大きさに気づいて。