堅物男子と甘い恋
「北野、おいで。」
「え?」
「そんな不安そうな顔をするな。」
先輩はグイッと私の腕を引いて抱きしめる。
「わ、先輩…」
「しばらくこうしててやるから。少しは落ち着け。な?」
だいぶ落ち着いてるつもりなんだけどな。
先輩には私がどのように映っているのだろうか。
「ありがとうございます。」
でも実際、抱きしめられるとどんどん気持ちが落ち着いてきて。
私無意識に不安になってたのかな。
ギュッと先輩のこと抱きしめ返せば先輩は優しく微笑んだ。