堅物男子と甘い恋
「…なぁ、ほんとにどうした?そんな…辛そうに笑って。何かあったのか?」
どこまでも優しい先輩に泣きそうになる。
亜子ちゃんのことが好きなんでしょ?なら、私を突き放してよ。
もっと冷たくしてよ。
私をこれ以上好きにさせないで。
「先輩には、関係ないです。では。」
「じゃあなんでそんな顔するんだよ。寂しそうで苦しそうなーー」
「関係ないって言ってるでしょ!!」
しつこい先輩に声を荒らげてしまう。