堅物男子と甘い恋
「…少し感情的になってますね、舞花先輩。」
佐野はコソッと俺にそういう。
「あぁ…」
それだけ小松先輩のことが好きだったのだろう。
「くそ…、何があったんだよ…」
小松先輩は今にでも自殺しそうな雰囲気でそんなことを言う。
「俺はこんなにアイツのことーー」
先輩はそう言ってから固まる。
「ーーなんなんだよ!!」
そしてバンッと机を叩く。
「ど、どうしたんですか?」
佐野が大きい音に少しビビりながらそう聞く。