堅物男子と甘い恋
「一応知ってるよ。亜子が生徒会長のこと好きなことも、仕組んで舞花先輩を傷つけたことも。」
「え、なんで…?」
誰も話してないはずなのに。
なんで加藤は知っている?
「なんでって理由はひとつしかないでしょ。」
誰からも聞いてないけど、知ってるって事は。
「ーー見てたんだよ。その現場。」
その場にいたのか。加藤は。
「え?なんで?え?」
佐野は混乱してるのか、え?とかは?とか繰り返してる。