堅物男子と甘い恋




それから終始無言だった美術の授業。



彼女は時折つまらなさそうに私を見たり、ほかの友達と話して盛り上がったりしていた。



授業が終わる頃には私の精神はズタボロだった。



「疲れた…」



ボソリとそう呟くと、先程まで私とペアを組んでた女子たちのグループの声が聞こえた。




「ねぇ、美優。転校生のえっと…北村さん?とペアだったじゃん、どうだった?」



ドキリ、として私は耳をすませる。



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