堅物男子と甘い恋
「私は…っ、ずっと先輩のことが好きなんです…っ!舞花先輩が転校してくるまえからずっと…っ!!」
根島は涙ながらに俺に訴える。
「やっと、先輩と関われると思った時にはもう…っ、舞花先輩が隣にいて…っ!
舞花先輩さえいなければ隣にいたのは私かもしれないのにっ!」
「おまえは…本当に、バカだ。」
ひとり叫ぶ根島。
「あのなぁ、もし北野が転校してこなかったとする。
そうするとたしかに俺は北野のこと好きになりようがない。
だけどな、おまえのことも好きになんてならない。」
北野がいてもいなくても、根島のことは好きにならない、と宣言する。
「それに北野がもし転校してこなくても、いつか、絶対出会う日が来ると思う。
そして俺は今みたいに恋に落ちる。」