堅物男子と甘い恋
「よし、これでどうだ。」
「うわぁ…すごい…」
メイクが終わり、鏡で見ると、先ほどとは全然違う自分がいた。
「先輩。メイク上手なんですね。」
「そうか?おまえが下手なだけだろ。」
絶対私より先輩の方が女子力高いよね。
ズーンと沈んでると先輩はクスリと笑った。
「でも嬉しかった。おまえ、俺のためにメイクしてくれたんだろ?不器用なのにさ。」
優しく微笑まれ、ドキドキしてしまう。
「そう、ですけど…でも結局は失敗でした。」