堅物男子と甘い恋
「今先輩が欲しいのってなにかあります?」
私がそういうと先輩は少し考えてから口を開いた。
「癒しが欲しい…」
癒し…普段なら絶対言わなさそうなのになぁ。
「癒し、ですか…」
私が考え込むと先輩はクスリと笑った。
「…おまえが癒しだよ。こっちおいで。」
どこまでも優しい声色の先輩に近づくとギュッと抱きしめられた。
「へ、せ、先輩…!?」
「我慢しろよ…今日と明日の3人分の仕事全部終わらせたんだ。」