堅物男子と甘い恋
すると、
「失礼しまーす…」
恐る恐るといった様子で開いた扉。
「小野先輩と舞花先輩いますか?」
小野くんと私の名前を呼んだのは、姫華ちゃんだった。
「お、佐野じゃん。どうしたの?」
小野くんはニコニコと姫華ちゃんに近づく。
「いえ、生徒会長に呼んでこいって言われたので。あの、舞花先輩は?」
クラスの端っこにいる私に気づかず、キョロキョロとあたりを見渡す姫華ちゃん。
「あー、おーい、北野。ちょっと来い。」
小野くんに呼ばれ、私も2人の元へといく。
「生徒会長が呼んでるんだってさ。生徒会室行くぞ。」
小野くんに言われ、姫華ちゃんと私と3人で教室を出る。