堅物男子と甘い恋
「それにしても、佐野と北野いつの間に知り合ったんだ?」
あ、そっか。この間小野くんいなかったっけ。
「あ、はい。ついこの間、先輩が部活してる間に生徒会室で知り合ったんですよ。」
姫華ちゃんの言葉に小野くんはへー、とさほど興味無いのか曖昧に返す。
「でも、なんなんだろうな。俺たちに用って。しかも生徒会関係ない北野まで呼んでさ。」
確かに、なんだろう。
先輩と最後にあったのはあの日…生徒会室で抱きしめられた日だ。
…あの日は先輩疲れてたもんね。仕方ないよ。特に深い意味もないんだし。
気にしないようにしなきゃ。
でも、暖かかったなぁ。しかも先輩の匂いはなんだか落ち着くし…って、なにかんがえてるの、私。
これじゃさほど変態と変わらないよ…