堅物男子と甘い恋




「それにしても、佐野と北野いつの間に知り合ったんだ?」


あ、そっか。この間小野くんいなかったっけ。



「あ、はい。ついこの間、先輩が部活してる間に生徒会室で知り合ったんですよ。」




姫華ちゃんの言葉に小野くんはへー、とさほど興味無いのか曖昧に返す。




「でも、なんなんだろうな。俺たちに用って。しかも生徒会関係ない北野まで呼んでさ。」



確かに、なんだろう。


先輩と最後にあったのはあの日…生徒会室で抱きしめられた日だ。



…あの日は先輩疲れてたもんね。仕方ないよ。特に深い意味もないんだし。


気にしないようにしなきゃ。




でも、暖かかったなぁ。しかも先輩の匂いはなんだか落ち着くし…って、なにかんがえてるの、私。



これじゃさほど変態と変わらないよ…



< 83 / 475 >

この作品をシェア

pagetop