青いココロ
「裏切り…ねぇ」
これは俺の声ではない。
「ふ……藤さんッ!?」
すぐ後ろから聞こえた声にビビった俺は振り返るのと同時に椅子から落ちた。
そんな俺にはお構いなしに、
「そりゃ自然には勝てないわな。」
なんて呟いている。
「いつのまにいたんスか!!?」
明らかに動揺している俺。
だって!
「着替えてくるんじゃ…?」
なかったわけ!?
「ん?今だけど?着替えなんて持ってないし…」
あの………その普通なトーン……やめてもらえません?
こけてる俺……虚しくなるじゃないですか;
ビビりすぎだし。
なんて、彼には通じないみたいだけど。