青いココロ
だが彼は
泣いたかと思えば
すぐに首にかけていたタオルで顔を拭くと


「上、チェックしてくるわ」


そう言って、何もなかったかのように階段を上っていった。




あれ?
もう泣くのはいいの?



てか、そういや俺、一言も声発してなかったよな;



恐ッ!!やっぱわかんねぇわ!!あの人



彼は謎だ。



だけどいつまでも気にするのも面倒なので、俺も何もなかったようにまたパソコンの画面を見始めた。


内心、今日一日をこの人とどう過ごす羽目になるのかビビってるんだけどね。




そうしていると、またまた後ろで声がした。




「そうそう、言い忘れてたけど、それ」


この人は………いちいち脅かしてくる。

彼が指をさした先を辿ると、目の前にあるパソコン。



「バレるとややこしいからね。
最悪クビだからね。」



そう言って、軽快なリズムにのりながらまた上っていった。



どんだけ嫌な汗を流させるんだろ、この人…



彼は謎、そして危険だ。




藤和也。危険人物。。。




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