かっこいい君と
「うわ、泣いちゃった。」


「えー、殴ったわけでもないのに弱々しすぎない?」


面白がった男達が顔を覗き込んでくる。


それだけでも体がびくりと震えた。


怖い。


早くこの人達から逃げ出したい。


今はまだ下校時間だ。


同じ学校の人が通りかかるかもしれない。


誰か勇気のある男子なら止めに入ってくれるかとしれない。


微かな希望を抱き、助けて…!と心の中で叫んだ直後だった。


「…やめなよ。」
< 4 / 7 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop