雨が降ったから僕らはキスをした。

そして僕の名前は大原柊斗。
みんなからはしゅうって呼ばれてる。小さい頃はよく女の子に間違えられてしゅうちゃんって呼ばれるのがつくづく嫌だ。





「てかほんとにどうしたんだよ?いつもに増して暗いぞ?」


「いつもに増しては余計だよ」


いつもバカみたいにヘラヘラ笑っている奴が真剣な顔して僕の顔を覗き込んでくる。


「いやー恋ってどんなものなのかなって」






しばしの沈黙。







「…はあ!?」


「だからみっちー声でかいって」




少しの沈黙の後に放った声は驚きで溢れていた。




「いやいやいやいやいや、恋愛の悩みとか超超超まじで神級に冗談で言ったのにお前から恋ってなに?とか聞かれてそりゃあびっくりするわ。え、まじで?お前好きな人できたの?まじでまじかー!お前もついに大人の階段のぼったんだな〜ママ嬉しい〜」



もうすでになにを言っているか分からないみっちー。1人で喋って驚いて嘘泣きして忙しい奴だ。そして側からみたらただの変人だ。



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