愛をください

小さな頃から

おとなしかったあたしは

なんだかんだ親から

心配されていた

でもいつも心は淋しかった

姉は小さなあたしに

やきもちを焼いたくらいだった
大きくなるにつれて

姉はだんだん非行にはしった

髪を染めたり

ピアスを開けたり

あたしはなにもいえず

姉は父から怒られ

暴力をふるわれて

そんな姉をかばう

母も父から暴力をうけていた

あたしは怖くて

震えることしかできなかった

それから姉は母に相談したり

母も姉を心配するようになった
あたしは心に穴があいたように
淋しかった
< 2 / 29 >

この作品をシェア

pagetop