愛をください
あっという間に時間はすぎ
合格発表の日
緊張しながら高校に向かった
ボーダーラインも余裕で
越えていたし、面接も
大スキな部活のことで
もぅ受かったんじゃないかって
そぅ思ってた
いよいよ時間……
校舎から先生が出てきて
白に布に覆われた掲示板を
持ってきた
時間になり、先生方は
掲示板に掛かっている布を
一気にとった
周りはすごい勢いで
掲示板に近寄った
喜んでる人
泣いてる人
いろんな思いで掲示板を
見つめてる人たち
母も掲示板に近寄った
あたしは目が悪く
掲示板がよく見えなかった
父は遠くで見ていた
すると母は必死な顔で
「なち、なかった…」
あたしはショックで泣き崩れた
二人で父のところまでいった
泣いてるあたしたちをみて
父の顔も一瞬曇ったが
あたしたちを抱きしめて
「大丈夫だ。なんとかなる。
お父さんがなんとかするから心配するな。大丈夫、大丈夫…」
そういってくれた
な「お父さん、ごめんね…ごめんなさい」
あたしは泣きながら必死に父に伝えた
父「なんで謝るんだ。お前は悪くない。がんばったんだ。無理にこの学校を受けさせたお父さんのせいだ。ごめんな」
帰りの車は静かだった
父は学校に落ちた、と報告の電話をしてくれた
家につき
担任の女の先生がきた
「なち、大丈夫??
今は考えられないかもしれないけど、これからどぅするかを話しますね。」
あたしはただ泣くしかなかった
先生の話は全く耳に入ってこなかった