好きになれとは言ってない
「そうそう。
なんだかんだで、遥の横は絶対譲らないしさ。
小宮さんが座りたそうだったのに」
と亜紀の同期の典子(のりこ)がうっかりという感じで言って、ああ、ごめん、と亜紀に向かって、苦笑いしていた。
「いいのよ、別に~。
あいつは次から次へと行くのが好きなのよ~」
と亜紀はソファの背に腕をのせ、やさぐれる。
「朝子、雅美、びっくりするようなイケメン紹介してよー」
「な、なんで私たちに言うんですかっ」
と亜紀の命令に怯えたように朝子たちが言う。
「だって、典子の交友関係は大体知ってるし、優樹菜は小宮みたいなチャラいのしか連れて来なさそうだし。
遥は大魔王様以外に男を知らなさそうだし」
「あっ。
亜紀さん、失礼ですねーっ。
私にだって、紹介くらいできますよーっ」
と反論する。
彼氏が居なかっただけで、男友だちなら、普通に居る。
だが、亜紀は、
「いや、あんたの友だちって、なんか私の好みと違いそうなんたけど」
と言ってくる。
なんだかんだで、遥の横は絶対譲らないしさ。
小宮さんが座りたそうだったのに」
と亜紀の同期の典子(のりこ)がうっかりという感じで言って、ああ、ごめん、と亜紀に向かって、苦笑いしていた。
「いいのよ、別に~。
あいつは次から次へと行くのが好きなのよ~」
と亜紀はソファの背に腕をのせ、やさぐれる。
「朝子、雅美、びっくりするようなイケメン紹介してよー」
「な、なんで私たちに言うんですかっ」
と亜紀の命令に怯えたように朝子たちが言う。
「だって、典子の交友関係は大体知ってるし、優樹菜は小宮みたいなチャラいのしか連れて来なさそうだし。
遥は大魔王様以外に男を知らなさそうだし」
「あっ。
亜紀さん、失礼ですねーっ。
私にだって、紹介くらいできますよーっ」
と反論する。
彼氏が居なかっただけで、男友だちなら、普通に居る。
だが、亜紀は、
「いや、あんたの友だちって、なんか私の好みと違いそうなんたけど」
と言ってくる。