好きになれとは言ってない
「課長、まどかさんが遊びに来ることって、ないんですか?」
「……一人でか?」
いや、一羽でだろう。
というか、一人で来たら、それは、脱走、というのではなかろうか、と思いながら、
「いえ、まどかさんの飼い主がまどかさんを連れて遊びに来られることはないんですか?」
と訊くと、
「俺の友だちじゃないからな」
と言われる。
ああっ、そうだった。
まどかさんの飼い主は真尋さんの友だちだった、と思っていると、
「まどかがどうかしたのか」
と訊かれる。
うう……。
インコの名前だとわかっているのに、女性名なので、イラッと来ますっ。
恋愛中というのはいつも錯乱中みたいなものだな、と心の片隅にちょっとだけ居る、トナカイの着ぐるみを着ていない冷静な自分が思っていた。
今、遥の心の大部分は、トナカイの着ぐるみを来て、航の一挙手一投足に動揺している。
「まどかに会いたいのか?」
と問われ、
「は……はいっ」
と答えた。
「……一人でか?」
いや、一羽でだろう。
というか、一人で来たら、それは、脱走、というのではなかろうか、と思いながら、
「いえ、まどかさんの飼い主がまどかさんを連れて遊びに来られることはないんですか?」
と訊くと、
「俺の友だちじゃないからな」
と言われる。
ああっ、そうだった。
まどかさんの飼い主は真尋さんの友だちだった、と思っていると、
「まどかがどうかしたのか」
と訊かれる。
うう……。
インコの名前だとわかっているのに、女性名なので、イラッと来ますっ。
恋愛中というのはいつも錯乱中みたいなものだな、と心の片隅にちょっとだけ居る、トナカイの着ぐるみを着ていない冷静な自分が思っていた。
今、遥の心の大部分は、トナカイの着ぐるみを来て、航の一挙手一投足に動揺している。
「まどかに会いたいのか?」
と問われ、
「は……はいっ」
と答えた。