【短】幼なじみに手紙を。~大好きなあなたへ~
朝がやってきた。
重くなった瞼をなんとか開けて鏡を見る。
さらに酷い顔が映しだされて鼻で笑った。
テーブルに放置されていた携帯が光っているのを目にして、開ける。
【午後迎えに行く】
相変わらずシンプルすぎるメールに目を見開いた。
「えっ、なにこれ」
迎えに行く!?
なになに、怖いっ!怖すぎるっ。
ガンちゃんなにを考え、っ……そっか、最後のデートってやつね。なるほど。
やな奴!ガンちゃんの気持ちはそんなもんだったんだ!最低。
いいよ、もう!知らない!ガンちゃんなんて……っ!
「……ばかやろっ」
もう開き直るしかないみたい。
最後ぐらい笑顔でいてあげるよ。
私はあなたを思い続けるけど。
後悔しても、知らないからねっ。
ガンちゃんのバカやろう!