【短】幼なじみに手紙を。~大好きなあなたへ~
「おはよ〜」
朝ごはんの支度をしているママの背にそう言うと少し振り向いて「おはよ!」と言われた。
テーブルに広げられている郵便物に目が止まりそれを一つ一つ漁りながら、ママに夕飯のことを謝った。
ママの反応は気にしていない様子で「そういう時もあるわ」と笑って言うから、心が広すぎだと思った。
んーと……これはパパのか。あ、これも。これも……。
てか、パパ宛のもの多すぎじゃない!?
端に寄せたパパ宛の量に突っ込みながらさらに手を進めていく。
「っ!?」
自分の目がおかしくなったと思って、何度も瞬きを繰り返す。
手に取ったそれをもう一度見た。
え、なにこれ。
信じられなさすぎて今度は目をこする。それでもそこに書かれてあるのは同じで。
言葉を失った。
だってそこには私の名前が書かれてあったから。