【短】幼なじみに手紙を。~大好きなあなたへ~
「ちょ、ガンちゃっ、ん」
「だめ」
「や、ちょっと、……や、めっ」
さっきからずっとこの調子だ。
一生懸命飛び跳ねてるのに、ちっとも届きやしない。
手紙返せっ!コノっ……──!
「った……」
「ご、ごめん!」
足を滑らせてガンちゃんを押し倒してしまった。
てか、これはマズイねっ。
危険だと察知した私はすぐさま離れようとした。
けどやっぱり捕まってしまって……。
至近距離にある顔に目を見開く。
「が、ガンちゃん?離れよっか?」
「……そんなに離れたいんだ?」
うっ、なに今日のガンちゃん。キャラ崩壊してません!?
何その目。なんでそんな可愛い目すんのよー!
というか、かなり喋ってる気がするんですけど?
ふふ、なんか嬉しいな。