【短】幼なじみに手紙を。~大好きなあなたへ~
「ばーか」
「いたっ……て何すんのよ!」
「ムカついたから」
「はあ!?」
なにそれ!バカはどっちよ!
あたしだってね、まだ許した訳じゃないんだから!
私もお返ししてやるっ!
そう思って握り拳を構えた。
「……手紙、ありがとな」
私に背を向けた状態でそう言った彼の耳が赤くなったのをみて、思わず笑ってしまった。
だって、
「べっつにー?てかガンちゃん、照れてるんでしょ!?」
そばに寄って背中をツンツンさせると、「うっせー」とだけ返ってきて。
やばい、レアだこれ。なにこの反応っ。可愛すぎるっ!
私は躊躇いもなくトンと背中におでこをくっつけた。