【短】幼なじみに手紙を。~大好きなあなたへ~
「……うっわー。この量はないわ〜」
5枚も書いてしまった……。
は、ハハ。
これは書きすぎた。だって文字が潰れてるし、詰めっ詰めっだし……。
「こんな量は、ガンちゃん読みたくないだろうなぁ」
小さくため息をこぼして、テーブルに伏せた。
今ごろガンちゃん、何してるんだろう……。
会いたいな。
触れたいな……。
うっ、ダメだっ。こんなことになったのは私のせいじゃんか。
泣くな、自分。ばかやろう。
姿勢を正した私は気合いを入れるため自分の頬をパシンと叩いて、新しい便箋と向き合った。