【短】幼なじみに手紙を。~大好きなあなたへ~
「……み、き?」
その声に振り向いた。
ぁ、……えっ。なんで、ここに?
「……それ手紙?」
目をパチクリする私にガンちゃんが歩み寄ってくる。
……寄ってくる?寄ってくる!?
動揺をした私は、手紙をそこで待ち構えている口に突っ込んだ。
「あっ……!」
ぅわあ、つい入れちゃったーーっ!
どうしよう!入れちゃった!
「プッ」
「っああ!ガンちゃんっいま笑ったでしょ──!」
ヤバッ。つい……。
慌てて口をつぐむ。
どきんと胸が跳ねた。
それは彼が悲しそうに笑ったから。
なんでだろう。
付き合ってるのに、なんでこんなに苦しいのかな。
ガンちゃん……なんでかな?