範囲指定ゲーム
☆☆☆

残り3チームになってから友香はずっと考えていたことがあった。


夕方になりなんとなく食堂へ集まってくると、グッタリとしている心太朗と視線がぶつかった。


男子たちは美樹の死体とFチームの死体を教室へと移動してくれたため、かなり心労が貯まっている様子だった。


「心太朗、大丈夫?」


「あぁ……。Fチームは飛び降りだったから、綺麗に掃除はできなかったけどな」


心太朗はため息交じりにそう返事をした。


「ついでに外に出されてた死体も元に戻しておいた」


「そっか。ありがとう」


これで、全員の死体はまた先生の教室に戻ったわけだ。


「ねぇ、さっきから考えてたんだけど……」


友香は静かに残ったメンバーに話し始めた。


Aチームの美夏と真子。


Bチームの心太朗と冷と源。


Dチームのみゆと杏珠とメイ。


そして友香を入れて9人しか残っていない。


食堂の中はガランとしていてとても寂しい。


「なにを?」
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