範囲指定ゲーム
心太朗に聞かれて、友香は「あのね」と、口を開いた。


「残りが3チームってことは、全員が同じチームに同じ殺害方法を投票し続ければ、ずっと死ぬことはないと思うんだ」


静かな友香の声に誰もが耳を傾けていた。


「みゆたちのおかげで自分のチームに投票できることもわかった。ってことは、永遠に死なずに済むってことだよね?」


「永遠にここから出られないってことはないか?」


心太朗が静かな声でそう言った。


「そんなことはないよ。だって宿泊合宿の期間はとっくに終わってるんだもん。もう少し待てば、きっと迎えが来るよ」


友香は自信を持ってそう言った。


だけど、本当はわかっていた。


迎えが来るのなら、もうすでに来ていると言う事。
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