範囲指定ゲーム
あれだけ太鼓を叩いても誰も様子を見に来ないし、もしかしたら助けがここへたどり着く前に、あのレーザーで殺されているのかもしれないということ。


それでも、友香は期待を捨てたくはなかった。


きっと大丈夫。


きっと生きて帰ることができる。


そう信じていないと、頭の中が爆発してしまいそうだった。


「友香の言うと通り助けを待つのがいいと思う」


そう言ったのはメイだった。


メイの言葉に友香は安堵のため息をもらした。


1人でも賛同してくれる人がいるのは、心強い。


「で? 明日はどういう風に投票するつもり?」


メイに聞かれて、友香は表情を引き締めた。


ここで1チームでも裏切られれば、計画は台なしになり、また被害者を増やしてしまうことになるんだ。


明日の投票はこうだった。


Aチーム→Bチーム。


Bチーム→Bチーム。


Dチーム→Bチーム。
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