範囲指定ゲーム
どこに票を集めても結果は同じだけれど、2日間続けてDチームに負担を負わせるのは避けたかった。


もちろん、友香たちのAチームはその次に投票される予定だ。


「死に方は?」


みゆにそう聞かれて、友香は心太朗を見た。


「なんでもかまわない。どうせ決行はされないんだ」


そう言われても、死に方を選ぶことは困難だった。


もし万が一。


という可能性だってないわけじゃない。


困ってしまった友香が黙っていると、源が口を開いた。


「俺は水がいい」


静かな声でそう言う源に視線が集まる。


源はスッと顔を上げた。


「俺は死ぬなら水死がいい」


水死……。
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