少女は仮面をつける
 

汚くも綺麗もない

だけど、誰も寄りつかなさそうな感じ
私はこういう所は好きだな。


公園の中にはブランコ、滑り台、ベンチがあるだけの至ってシンプルの公園


私はブランコに座り、ブランブランする
家に帰っても何もすることもない
寝て起きてそして何時も通り嫌われ少女の桐弥琴音を演じきる


「あ~あ、つまんない」


そう呟いた時……


「何がつまないの?」


はっ!!
いけない…ぼんやりしすぎて周りを見ていなかった!!
私とした事が……


いつの間にか、私の目の前に誰かがいた
月の光で顔が一応見える…

でも、この人…人間?
綺麗すぎません?
綺麗な青みかかった髪に真っ黒な眼
まるで、吸い込まれるかのように



―――逃げないと―――



私の何かがそう言った気がした





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