少女は仮面をつける


「おい!」


誰?
私はまだ眠いの
寝かせて。


「おい、起きろ!!くそビッチ!」


その言葉で起きた


周りを見渡してヤバい事に気付いた
もう来てるではないか


私、そこまで寝てた?
ヤバい。さっきの夢という嫌いな夢見たから
桐弥琴音を演じきれない


「……」
「お前が何で此処にいるんだ?」


眠たかったから
それだけ、何ですけど
別に君たちに会いたくて来た訳じゃないし


「……」
「無言でいんじゃねーよ!」
「煩いです。」


其処は同感します、メガネさん


「まぁまぁ、…どうして、君が此処にいるか教えてくれるかな?」
「真、もっと厳しく言わないとこのビッチ聞かないって!!」


ビッチって言うの止めてくれないかな
私、したこと無いんだけど
所詮、人は人ね


「…え~とぉ、偶々此処で寝たいなぁって思ったんですよぉ。」

ウソは言ってない。
ホントに偶々クラスが煩くて、屋上で寝てみたいと思った
ウソは言ってない。


「嘘、言ったらダメだよ?罪悪感ばっかになるよ?」


出た、自称いい子ちゃんの姫。
本当はただの偽善者のくせに。


「嘘?なんで?」
「はっ?」
「だって、嘘をつく必要ってあるの?」


私は出口に向かって



「では、私は此処で失礼しますねぇ」



私が出た後に



「………」



お菓子を加えてる男が私が出た後のドアを
見てるなんて思いもしなかった


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