きっと、最初で最後の恋
タイミングよくチャイムが鳴り
廊下や別の教室にいた生徒たちが
出たり入ったりして騒がしくなる。
生徒が席に座ると
担任の田口が
眠そうな顔で入ってきた。
これまた眠そうな声で
クラスの生徒の名前を
一人一人読み上げる。
「...... 瀬戸 太陽 ~ 」
太「はっい!」
独特な返事をしたのは
朝、少女に無視され
愚痴をこぼしてた少年だった。
彼の名前は
瀬戸 太陽
- セト タイヨウ -
と言うらしい。