まっすぐ。くるくる。
「・・・面白いヤツとか?あとは・・・足が速い・・・」


だってほかになれそうなものなし。

恥ずかしながら。


くっくっく、と肩を揺らしながら健さんはにこりとした笑顔をオレに向けた。

その笑顔向けたら、女の子はタマらねーよなー、なんて思って。




「まだ高校生だしな。春まで中学生だったんだろ?じゃ、わからなくて当然。」

あはは、と声をあげて笑った。


「とにかくこのバイト続けてみ。そしたら何かわかるようになるかもしれない。それに・・・」



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