可愛い可愛いお姫様!男子校に行きます!①
隣に座ってる奏が優しくあたしの手を握ってくれてる。
「大丈夫だよ」って言ってくれてるみたい。
仁「來くん、ここに写ってるのは君だよね?」
來「……」
どうしよう。正直に言えばいいの?
みんなのこと騙してたのに。
あたしのこと嫌いになったりしないかな?
そらはあたしが【女】って知ってもいつも通りに接してくれて……。
でも、他のみんなはどうなの?
特に冬真。
女嫌いだからあたしが女って知って傷付いたりしないかな?
だめだ……。全部マイナスの方向に考えちゃう。
舜「來、答えてください」
みんなの視線が突き刺さって痛いよ。
奏「來にぃ、大丈夫だよ。ゆっくり深呼吸して?」
奏に言われて深呼吸をした。
來「すー、はー」
奏「どう?平気?」
來「うん」
理「んで?どうなんだよ?お前は男なのか?それとも女なのか?」
來「僕は…………」