可愛い可愛いお姫様!男子校に行きます!①
言ってしまった。
ついに自分が【女】だってみんなに言っちゃった。
やっぱり悪い方向にしか考えられなくて、顔をあげられない。
目に涙が溜まってく。
奏がずっと手を握ってくれてるところだけが温かい。
理「おい、とりあえず顔あげろよ」
あたしは首を横に振った。
絶対にあげたくない。みんなの顔を見るのが怖いんだ。
空「來ちゃん、大丈夫だよ?僕は來ちゃんのこと信じたじゃない。それに、みんな騙されたとか裏切られたとか思ってないよ。それこそ來ちゃんが話してくれないと僕達が信頼されてないのかなって思っちゃう。」
來「あっ……。」
空「來ちゃんのペースでいいからみんなに話してよ」
今のそらの一言であたしは顔をあげた。