可愛い可愛いお姫様!男子校に行きます!①
冬「俺は……」
來「うん」
あたしは冬真の次の言葉を待った。
緊張するなぁ。
冬「気付いてた。」
來「えっ?」
冬「お前が……來が女って薄々気付いてた。俺、ちょっと敏感だし。」
來「そ、なの?」
冬「うん」
でも何で?
わかってたのにそばにいてくれたの?
冬真の考えてることがわからない。
來「どうして?」
冬「ん?」
來「どうして……。どうして、あたしが女ってわかってたのに一緒にいてくれたの?」
冬「普通の女とは違うって思った。お前なら信頼出来る。そう思ったんだ。だから、女って気付いても一緒にいた。」
冬真はそう言うと優しく微笑んだ。
その顔を見て涙が止まらなくて……。
來「うぅ……。」
空「ね?みんなに話しても大丈夫だったでしょ?」
來「うん。ありがとう……。みんなありがとう!!」
そう言うとみんなはキラッキラの笑顔をくれた。