可愛い可愛いお姫様!男子校に行きます!①


実「みんな行っちゃったね……。」


空「みーちゃん大丈夫??」


実「大丈夫じゃないよぉ。」



なんかさっきまではみんながいたこの場所も、そらと2人っきりだと怖く感じる。


風が吹いて、それにつられて木が揺れるのも怖い。


もう全部が怖いですよ。



ーギュッ


実「えっ?」


空「僕が手を繋いでるから大丈夫だよ。ね?」


実「そら……。」


そらに繋がれた右手がすごくあたたかい。


さっきまで緊張してたけど、少しは平気になってきた。


なんか不思議だね……。




空「じゃあ、10分経ったから僕達も行こっか!」


実「うん……。」



いよいよ、始まるんだ。


でも、大丈夫。あたしの隣にはそらがいるし。それに、強く握られたそらの手があるから。


一歩を踏み出し肝試しはスタートした。






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だいぶ歩いたと思うんだけど、まだ神社が見えない。

ってか、こんな暗闇の中に神社なんてあるの?って疑うくらい。


実「ねぇ、そら?神社まだ??」


空「もうすぐだよ。それよりさ…………。」



え?なんでそんなに暗い顔してるの?


嫌な予感がする。



実「な……に…………?」


空「みーちゃん気付いてない?もうとっくに神社には着いてるはずの4人とすれ違わないんだよ?おかしいでしょ…………。」



う……そ………………?



それって、かなりやばくない…………??





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