可愛い可愛いお姫様!男子校に行きます!①
(舜side)
俺たちは肝試しをやり終えて、今理斗家の別荘にいる。
仁が思いついたドッキリをやったのはいいが、実紅ちゃんが俺たちの想像を超えるビビリっぷりには流石に驚いた。
本当に悪いことしたなって反省した。しかも、好きな女の子を泣かせちゃったし。
怯えて空斗に抱き締めてもらったり、その後は奏に抱き着くし、本当にイライラした。
実紅ちゃんには余裕なくて俺って本当にダサいと思う。
理「なぁ、舜?」
舜「なに?」
あ、今敬語じゃないのは、この場に俺と理斗しかいないから。
理「今日のアイツすごく可愛かったな。」
舜「アイツって実紅ちゃんのこと?」
理「あぁ。」
理斗もそうとう実紅ちゃんにハマってるんだな。
珍しいよな本当に。
でも、いくら大事な幼なじみの理斗でも、実紅ちゃんは譲れない。
ーコンコンー
ん?こんな時間に誰?
ちなみにここは俺の部屋。
空斗や仁が遊びに来たのか??
舜「はい?」
実「あ、あのっ。あたし……実紅です……。」
……え?
どーして実紅ちゃんが俺の部屋に?
やばいなぁ。実紅ちゃんの声聞いただけで、顔熱くなるとか本当に惚れすぎ。
舜「どうしたんですか?」
そう、冷静に緊張なんかしていないように答えた。
もちろん敬語も忘れずに。
実「いや、あの大した事じゃないんだけど……。」
舜「今、ドア開けますね?」
実「ふぇ?」
あー、扉の向こうで彼女が焦ってるのがわかった。
想像するだけでにやける。
やっぱり俺って、かなり実紅ちゃんに重症。