可愛い可愛いお姫様!男子校に行きます!①
あんな実紅ねぇの顔は見たくなかったなぁ。
チラッと実紅ねぇを見ると、何か考え込んだ様子。でも、それはすぐに終わり、僕の目を見ながら話し始めたの。
実「ねぇ、奏。何か色々と勘違いしてるよ?」
奏「.......え?」
実紅ねぇの言ってる意味が分からない。
勘違いってなに.......?
実「確かに、今この状況を見たら、あたしが嘘をついた様に思えるけど、奏たちの誤解だよ。」
空「みーちゃんどーゆうこと?」
実「あのね、捺は今電話してるからこの場にいないの。日向とはたまたま会って、捺が戻ってくるまで一緒にいてもらってたの。だから、みんなの誤解だよ。」
舜「なるほど、そうだったんですね。」
理「紛らわしい。」
仁「あれ?奏くんまだ納得してないような顔してるね?」
実「奏?」
実紅ねぇが優しく僕の名前を呼んで、顔を覗き込んできた。