宮野さんはいつも困ってる
くすり、耳元で笑い声がしたかと思ったら、するりと耳を指で撫でられた。

ボン、どこかでそんな音がする。

「あーあ。
宮野が固まっちゃった」

可笑しそうな明石くんの声がずっとあたまのなに響いてた――。
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