宮野さんはいつも困ってる
「みやのー、おまえ意外と着痩せ……おうっ!
ちょ、ちょっと待て!大塚!!」
殴りかかろうとした葵ちゃんを大慌てで止めてる杉本先生に、まわりから笑いが起こる。
「でもほんと、すごくかわいいよ、宮野」
ぼそっと耳元でささやかれた声に慌てて顔を上げると、声の主——明石くんはもうすでに、少し遠くを歩いてた。
……あの件以来。
明石くんと微妙に距離ができた。
杉本先生は相変わらず私をからかって喜んでいるけど。
でもそれも、絶対人前でだけ。
というか、ふたりっきりになることがない。
明石くんも杉本先生も、あの件から気を使ってくれてるんだと思う。
でも、杉本先生はともかく、明石くんとできてしまった距離が悲しい。
確かに、告白されてしかも保留にしてもらってる身。
立場的に微妙なのはわかるけど。
「もうちょっとかまって欲しいな……」
ちょ、ちょっと待て!大塚!!」
殴りかかろうとした葵ちゃんを大慌てで止めてる杉本先生に、まわりから笑いが起こる。
「でもほんと、すごくかわいいよ、宮野」
ぼそっと耳元でささやかれた声に慌てて顔を上げると、声の主——明石くんはもうすでに、少し遠くを歩いてた。
……あの件以来。
明石くんと微妙に距離ができた。
杉本先生は相変わらず私をからかって喜んでいるけど。
でもそれも、絶対人前でだけ。
というか、ふたりっきりになることがない。
明石くんも杉本先生も、あの件から気を使ってくれてるんだと思う。
でも、杉本先生はともかく、明石くんとできてしまった距離が悲しい。
確かに、告白されてしかも保留にしてもらってる身。
立場的に微妙なのはわかるけど。
「もうちょっとかまって欲しいな……」