宮野さんはいつも困ってる
「まあまあ」
坂下さんに止められて、葵ちゃんはすごい形相で睨んでる。
でも、坂下さんには効果ないみたい。
「で、明石はどうなの?」
「きゃっ」
ふっ、耳にかけられた吐息に思わず悲鳴を上げると、まわりから笑いが起きた。
「ほんと宮野さん、反応いいなー。
で?」
「……。
明石くんは、その、えっと、あの」
どうしよう。
うまく説明できない。
自分の気持ちもいまの立場も。
「ふーん。
まあ、なーんとなく今日みてたのといまのでわかるからいいや。
……でも」
やっと木部さんは離れると、今度は私をデコピンした。
坂下さんに止められて、葵ちゃんはすごい形相で睨んでる。
でも、坂下さんには効果ないみたい。
「で、明石はどうなの?」
「きゃっ」
ふっ、耳にかけられた吐息に思わず悲鳴を上げると、まわりから笑いが起きた。
「ほんと宮野さん、反応いいなー。
で?」
「……。
明石くんは、その、えっと、あの」
どうしよう。
うまく説明できない。
自分の気持ちもいまの立場も。
「ふーん。
まあ、なーんとなく今日みてたのといまのでわかるからいいや。
……でも」
やっと木部さんは離れると、今度は私をデコピンした。