宮野さんはいつも困ってる
夏祭り
八月の最終日曜日は、学校近くの神社で夏祭り。
毎年、行きたくて行きたくてだだをこねたものの、一度も行かせてもらったことがない。
でも、今年は木部さんたちに誘われたし、絶対行きたい。
「ダメだ」
「なんでー」
夏祭りに行きたい、云ったとたんにお兄ちゃんに反対された。
うちは、私のことに関してはお兄ちゃんが絶対の権限を持っている。
いくら両親が賛成してくれても、お兄ちゃんがダメって云えばダメになる。
「そんな人が多いところ、しかも女の子だけとか行かせられるわけないだろ」
「友達と一緒なんだよ?
大丈夫だよ」
そりゃ、私ひとりとかだとダメだろうけど。
葵ちゃんも一緒だし、木部さんや園田さんも。
「ダメだ。
海への旅行であったこと、聞いてるぞ?」
「ううっ」
毎年、行きたくて行きたくてだだをこねたものの、一度も行かせてもらったことがない。
でも、今年は木部さんたちに誘われたし、絶対行きたい。
「ダメだ」
「なんでー」
夏祭りに行きたい、云ったとたんにお兄ちゃんに反対された。
うちは、私のことに関してはお兄ちゃんが絶対の権限を持っている。
いくら両親が賛成してくれても、お兄ちゃんがダメって云えばダメになる。
「そんな人が多いところ、しかも女の子だけとか行かせられるわけないだろ」
「友達と一緒なんだよ?
大丈夫だよ」
そりゃ、私ひとりとかだとダメだろうけど。
葵ちゃんも一緒だし、木部さんや園田さんも。
「ダメだ。
海への旅行であったこと、聞いてるぞ?」
「ううっ」